1983年、小川真誠は日本ゲートボール促進協議会の理事長に就任し、以来全国を回りゲートボールの普及に大きく貢献しました。「その頃から認知症の方はおられました。認知症高齢者は、徐々にゲートボールから足が遠ざかり、運動量が不足していきます。これでは認知症改善に逆効果で、とにかく体力をつけないとだめだと感じました。
しかし当時は、認知症高齢者の方に適した運動やゲームがありません。症状を改善するためには、頭を使いながら体を動かすことができて、天候に左右されない室内でできる、そして団体競技ではなく個人で楽しめる新しいゲームが必要でした。そこでゲートボールとパターゴルフをヒントにして、試行錯誤を繰り返しながら、1m x 5mのマット上で楽しめる『ゲーゴルゲーム』を完成させました。
その後、このゲームに様々な運動療法を組み合わせた心身機能活性療法を考案し、認知症の改善や予防に役立てようと普及活動に取り組んできました」と、小川真誠は活動を始めた経緯を教えてくれました。
心身機能活性療法の指導員を育成するために、1991年1月、小川真誠は任意団体日本ゲーゴル協会を設立しました(現在も活動中)。その後、2001年12月に指導員たちが集まり、NPO法人日本心身機能活性療法指導士会(以下「指導士会」)を設立しました。
「指導士会」の進めている心身機能活性療法は、日本のみならず中国、台湾、シンガポール、韓国等でも普及しています。5,000名を超える心身機能活性療法指導士(ゲーゴルセラピスト)が認知症の改善と予防のために日々勉強を重ね、日本やアジア各国で活動を展開しています。
おもな「指導士会」の活動は、下記の通りです。
心身機能活性運動療法は、指導士が所属しているそれぞれの介護施設等で実施されています。頭を使いながら体を動かすことが認知症の改善や予防にはとても重要で、この療法は以下の(1)から(4)までを順番に行い、参加者が楽しみながら頭と体を動かせるように考えられているそうです。
※中野区では、桃園地域センター分室と東中野いこいの家の2か所で実施されています。
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相互の活動や認知症の改善状況について情報交換をするために、セミナーや講習会、講演会を適宜実施しています。東京では2ヶ月おきに、「認知症改善と予防のための講演会」を開催しています。
2008年度は、5月17日より5回コースで、「認知症改善と予防のための講演会」を開催しています。
また、また、毎年、国際交流研修大会を開催しています。この大会は、アジア各国を含む指導士の代表が一同に会し、地域ごとの活動報告や認知症改善のための講演等を行っています。
その他、地域の支部が中心となって、長野県山ノ内町で毎年開催されている三世代交流のゲーゴル全国交流大会や、各地域で行われているレクリエーション大会等に協力し、地域交流と健康増進に貢献しています。
「2005年に厚労省の推計で認知症高齢者は189万人、6年後の2015年には262万人まで増加すると予測されています。また、近年は高齢者に対する虐待が大きな社会問題になっていますが、虐待をうけている高齢者の実に8割が認知症の症状を呈していると言われます。今後ますます医療、介護費用は増加します。早急に認知症高齢者の増加を抑制する取り組みをしないと、高齢化の進む日本はやがてとんでもないことになります」と、小川真誠は強調します。
「運動すること、楽しむこと、会話をすること、家族が一緒に食事をすること、そして外に出て人と交わることを高齢者になっても続けることが認知症予防に有効であるといわれています。私たちは、『高齢期になっても住み慣れた地域の住み慣れた家で人生を送りたい』という願いの実現のために、今後とも心身機能活性療法教育プログラムの普及に努めてまいります。またこれからは、地元中野区での活動により力を入れていきたいと考えています」と、今後の抱負を語りました。
「心身活性クラブももぞの」と高齢者会館「東中野いこいの家(ゆーらっく)」の活動参加者を募集しています。
1.「心身活性クラブももぞの」
心身機能活性療法による健康講座です。桃園地域センター分室で毎週火曜日の9:00〜12:00に開催されています。2008年9月より、中野区の区民公益活動推進基金の公益事業助成の対象となりました。
2.高齢者会館「東中野いこいの家(愛称ゆーらっく)」
介護予防事業として総合講座と転倒予防教室、認知症の予防と改善教室等を、月2回の木曜日午前中に開催しています。なお「指導士会」では、2006年からこの施設の管理、運営もまかされています。
「指導士会」では随時会員を募集しています。会員には次の3つがあります。
日本ゲーゴル協会が実施している指導士認定講習会(3日間)を受講すると、身機能活性療法指導士の資格が得できます。
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