認知症の発症時期:1991年頃
主な症状:不穏、意思疎通不可、異食等
実施期間:“心身”療法の実施時期:2006年7月から3月〔8ケ月間〕
実施頻度:週5回
【アルツハイマー型認知症】改善事例報告:
意思の疎通が難しかったり、奇声を発したり、また何でも口に入れて食べてしまう異食などが目立った。
指導士は改善目標を「コミュニケーション障害の改善」、「周囲との協調の回復」に置いた。
2006年7月初旬から当運動療法を週5回、月曜日から金曜日まで実施した。
運動療法開始前後は奇声が激しく、集中力にも欠け、他の入居者の部屋へ侵入することが多かったが、月中旬頃には全体に落ち着いた感じになってきた。
毎夜、寝たり起きたりを繰り返していたので睡眠薬をかかせなかったが、必要な時だけ服用するようになった。
海をみて「きれいねえ」と言ったり、飲み物を飲み終わると「片づけて」と催促するようになった。
その月末頃には亡くなった夫が入院していた病院のことや、看病した時のあれこれを思い出して話すようになった。
家族はその変化に驚き、「会話が出来ることが嬉しい」と言ってくれた。
8月に入ると自分でお手洗いに行ったりコップの片づけなどをしたり、日常的な動作が出来るようになった。
他の施設利用者にも関心が向き、「危ないよ」とか「もう帰りなさい」とか声をかけるようになった。
8月も半ばになると精神安定剤を1日3錠から2錠に減らした。夜間の尿失禁も週に1回程度になった。
家族は「受診の際にじっと待っていることが出来るようになった」「こちらの言うことを聞いてくれるようになった」と喜んでくれた。
当初この運動療法をやると抵抗がある様だった。集中力に欠け、周囲を気にしたり、立ち上がったりするようなこともあった。
それが9月頃には自分から腰安定用具を着けることを求めたり、運動中に笑顔で指導士の名前を呼んだりする様になった。
回想療法で画面を見て「花」、「イヌ」、「ウシ」と答えられる様になった。
3ケ月目にはコミュニケーションの障害が改善され、所期の目的を達成した。
※アルツハイマー型認知症担当:宮城加代美指導士、(尚、詳しくはGPnet7月号をご覧下さい)。
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診断名:老年性認知症
主な症状:「家族の顔を覚えていない」「自分の名前が分からない」「表情が冷淡」「情緒が不安定」「暴力」「拒食」「協調性が無い」「無語」「人との交流が無い」「同じことを繰り返す」「自己意思、表現が出来ない」「他人の活動には興味が無い」「―人で歩けない」「平衡感覚が無い」
実施期間:3ヶ月
【老年性認知症】改善事例報告:

精神面の改善怒らなくなる。拒食現象が減少。
指導士の説得で心身のプログラムを最後まで完成できる。
身体機能面の改善:握力/左手2kg、右手3kgから左手3kg、右手6kgまで上がった。
情緒が安定してきて、笑顔も良くみられる。食欲増進。 トイレ、入浴、着衣などは指示すると協力的に完全に出来る。靴は自分で履ける。日時がわかるようになる。
介助をすれば歩ける。フラハンドを立って廻すことが出来る。
フィンガースポーツは最初は指には絶対入れなかったが、2ヶ月目には自分で指に入れて運動することが出来る。集中力が出てきて、周りを観察するようになった。
最初の頃は病気で10日間休みましたが、その後の改善は特に精神面では、心がやさしくなって、思いやりがでてきて、足の温熱療法をする時は、私(指導士)の手をもって「疲れてるから少し休みなさい」とやさしい声をかけてくれる。嬉しかった。
普通に歩けるようになった。人と良く会話をする。 30分間立つことができる。

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3ヶ月間の実践活動による認知症老人の改善は明らかで、これからも今のこの病院だけでなく、在宅や地域の人々に教えてあげたい。
そして指導士は医者だけではなく、社会人、ボランティア等もっと多くの人に技術を身につけてもらったらいいなと思います。
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